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ビング!

 新しい記事を書いて、Googleのサーチコンソールからインデックス登録をリクエストしても、登録がされない。クロールはされるんだが、インデックス登録がされない。「楽園、発見。」もそうだし「どうしようもない私が「生きている」」もそうだし「布施に有縁の地あり〜おれはひとりぼっちじゃない、〈彼ら〉がいる限り〜」もそうだし。「楽園、発見。」なんて、書いたのは1月の第1週だよ。それが、未だにインデックス登録がされない――ということを書いてからかれこれ1か月経つんだが、未だにインデックス登録がされていない。いや、新しい記事がインデックス登録がされていないばかりではなく、古い記事も(従来、インデックス登録がされていた記事も)インデックス登録がされていない。今日時点で「クロール済み - インデックス未登録」とされている記事は、なんと、26ページにも上る。これね、26/207だから、割合で言えば10%を超えているんだよ。その内、これが20%を超え30%を超え40%を超え……。

 ただし、検索エンジンはGoogleだけじゃない。Microsoftが提供するBingだってある。それでは、Bingだとどうかというと……なんと、今日時点ですべてのページがインデックス登録がされている! おれ、Bingにインデックス登録をリクエストしたことなんてないんだけど。でも、すべてのページがインデックス登録がされている。これについては、Bing Webmaster Toolsで確認済み。

 実はおれはMicrosoftがこんなツールを提供していることも知らなくて、こちらの記事でこのツールのことを知って、早速、利用者登録してみたんだが、もうその時点でファイルナンバーで言えば205までインデックス登録がされていて、サイトマップを送信したら(実は、これにも問題がある。Google Search Consoleでは、何度、サイトマップを送信しても「取得できませんでした」というエラーが出てしまう。ところが、Bing Webmaster Toolsだと同じサイトマップが問題なく読み込まれる。だから、サイトマップに問題があるわけではなく、Google Search Consoleの側の問題ということになる。これについては、Google Search Consoleのフィードバックからスクリーンショット付きで報告しておきましたが、はたして対処してくれますかねえ……)、残る206と207もすぐにインデックス登録がされた。これは、オドロキですよ。別にインデックス登録をリクエストしたわけではなく、サイトマップを送信しただけなのだから。ツールとしての出来のよさはGoogle Search Consoleの比ではないでしょう。

 しかも、件の記事によれば、検索エンジンのシェアはGoogleが圧倒的ではあるものの、Bingのシェアがじわりじわりと伸びているとかで「検索エンジンシェア(2025年)前年比Google約80%横ばいBing約8-18%↗ 増加傾向Yahoo!約10%↘ 減少傾向」にあるとか(なぜか、足すと100%を超えているのはアレだけれど)。さらに、こんなことも書かれていて――

特に注目すべきは、Windowsに標準搭載されているブラウザ「Edge」を使用する場合、初期設定で検索エンジンが「Bing」に指定されていること、最近では、AIツールcopilot(コパイロット)が搭載されたことなどから、ユーザーが増加している点です。

 まあ、OSのシェアではWindowsが圧倒的なのだから、そのWindowsに標準搭載されているEdgeの検索エンジンが初期設定ではBingが指定されている、というのは大きいですよ。だから、Bingのシェアはこれからも伸びつづけることが予想される。加えてGoogleではインデックス登録がされていないページもBingではインデックス登録がされており(要するに、Googleでは見つからないページもBingでは見つかる、ということ)、かつBing Webmaster Toolsの出来のよさはGoogle Search Consoleの比ではない、となれば、もしかしたら検索エンジン分野における覇権が、近い将来、GoogleからMicrosoftに移る――なんてことも、決してない話ではないのでは? とはいえ、仮にそうなったとしても、新たに覇権を握るのがMicrosoftじゃなあ。つーか、もともとGoogleなんてのは新興企業だったわけで、それがMicrosoftのチャレンジを受けているという、この構図がどうかしているよ。むしろMicrosoftこそはずーっとチャレンジを受けてきた側なんだから。あるいは、ここはそんな〝老いた巨人〟がチャレンジする側に回ったことに拍手を送るべきなんだろうか……?

 で、この記事としてはこれでほぼほぼ完結なんだけれど、いささかボリュームが足りない。ということで、こっから派生させる形で、もう少しだけ書くなら……Googleではインデックス登録がされていないけど、Bingではインデックス登録がされている――となると、ちょっと考え直さなければならないなあ、と。というのも、ここへ来て「自称・反日分子の〜」なんてタイトルの記事を立て続けに書いてきたのは、どうせインデックス登録がされないんだから、というのがあったからで。インデックス登録がされない――検索で引っかからない――ページは存在しないも同然。だったら何を書いてもいいだろう、という、半ば焼けクソ気味のね、そういう心境になっていたのは間違いない。でも、シェアは低いとはいえ、Bingだと引っかかるわけだから。だったら、もう少し慎重であるべきで。こんなものを得意満面で紹介する、なんてのは、以ての外(と言いつつ、また紹介している。ホント、反省がない)。で、引き続き古代史ネタではあるけれど、もっと穏当な路線ということで……古代史に材に取った大河ドラマの提案とか?

 NHKはこれまで古代史に材を取った大河ドラマを制作したことがない。いや、かつてスペシャルドラマとしてなら制作したことはある。2001年の『聖徳太子』、2005年の『大化の改新』、2010年の『大仏開眼』、2012年の『火怨・北の英雄 アテルイ伝』。でも、大河ドラマで古代史を取り上げたことはない。まあ、一連の古代史ドラマはおれも見ているけれど、正直、おもしろいと思ったものは1本もなかった。期待値が高かった『火怨・北の英雄 アテルイ伝』も、なんで「毛人」と表記されることもある蝦夷の族長がこんなにツルツルの顔をしているんだ? というのがアダとなって、ドラマに入り込めなかった。今さら言ってもなんだが、アテルイをやらせるなら松山ケンイチの一択だろう。で、モレは山田孝之とか? どっちも相当に毛深い……。ただ、一連の古代史ドラマがどれもいまいちだったのは、キャスティングに問題があったからではない。むしろ、本木雅弘の厩戸皇子とか、岡田准一の中臣鎌足とか、もうこれ以上ないくらいのキャスティングですよ。それでもいまいちだったのは……作る側の姿勢に問題があったんだと言わざるを得ない。実は『聖徳太子』はNHK大阪新放送会館完成記念番組として制作されている。また『大仏開眼』は平城京遷都1300年を記念して制作されている。そうすると、純然たるエンターテインメントにはならないんだよ。どうしたって、文化映画的な色合いが濃くなってしまう。企業とか自治体とかが文化事業として制作する映画の類いで、この種の映画を一般的には文化映画とか教育映画とか呼んでいるわけだけれど、『大仏開眼』なんて、ホント、そんな感じだった。でも、それじゃあ、ダメなんだ。古代史を、エンターテインメントとして映像化する。それは、できるでしょう。『キングダム』なんて、古代中国の春秋戦国時代の話で、それが立派にエンターテインメントとして成立しているわけだから、日本の古代史がエンターテインメントにならないはずがない。だから、2年連続で幕末をやるくらいなら(当然、出てくるわけだよ、坂本龍馬が、2年連続。で、2年連続、暗殺される。あれ、これ、去年も見たぞ? ということにならないんですかねえ……)、やろうよ、古代史を、エンターテインメントとして。その場合、主人公は……ここが古代史ものの難しいところで。パッと思い浮かぶのは、日本武尊とか神功皇后とかなんだけど、どっちも皇族なのでねえ。皇族が主人公だと、どうしても人物設定その他で制約を受けてしまう。そりゃ、ね、神功皇后と武内宿禰は愛人関係にあった。で、2人で結託して仲哀天皇を謀殺した、なんて設定にはできないわけですよ(あと、神功皇后の場合は、政治的な問題も絡んできてしまう。おれは読んでいないのだけれど、小林よしのりが『歴史から消された女性天皇:神功皇后論』という本を出したそうだ。小林よしのりは愛子天皇推しだそうだから、そのための世論作りという意味もあるんだろう。そんな問題も絡んできてしまう)。だからね、主人公は皇族以外がいい。そうすると、自ずと絞られてくるわけで……やっぱり、坂上田村麻呂だろうなあ。なんたって、征夷大将軍だから。大河ドラマの主人公の資格は十分ですよ。で、アテルイは松山ケンイチに割り振ることを前提にキャスティングを妄想するなら……『西郷どん』以来、二度目の主演の鈴木亮平はどうか? スケール感から言っても、坂上田村麻呂にはうってつけ。ちょっと余人を以て代えがたいくらい。

 で、そんな2人にぜひやってほしい、痺れるようなシーンが「自称・反日分子の「日本の古代史はおもしろい」①」でも紹介した『陸奥甲冑記』にあるんだよ。この小説では坂上田村麻呂とアテルイは一度だけ戦場で顔を合わせたことがある、という設定になっているんだけど、その際、坂上田村麻呂に扈従する大伴東麻呂がアテルイを討とうとする。しかし、坂上田村麻呂が「待て、討ってはならぬ。見逃してやれ」。アテルイは、それが気に食わない――

 ――わしらに不愍をかける気か‼
 阿弖流為は馬上に伸びあがると、空に向い、きりきり弓を引きしぼった。
 頭上に円を描いて飛ぶ一羽の鷹を見つけたのだ。
 鋭い矢音が野面に響いた。
 彼の手から離れた矢は、清澄の色を加えた蒼穹を裂いて奔り、浮遊する得物の胴をあやまたずに射抜いた。
 小さな断末魔の声が空で鳴った。
 矢を射込まれた鷹は急に翼をたたみ、重量を加えて落下してきた。
 阿弖流為は、自分の複雑な気持を、こんなふうに現わしたつもりであった。
「阿弖流為どの、見事なお手並じゃ‼」
 田村麻呂は弓を収めた相手に、大声で叫んだ。
「何をほざく、己が鷹でなくてよかったと思え‼」
 瞋恚の声であった。
 だがこのとき、田村麻呂を面罵した阿弖流為の顔が次第に青ざめ、醜くひきつった。田村麻呂の腰から発した虹の光芒が、ゆっくり舞い落ちてきた鷹の柔毛を空中で二つに斬り、鞘にばしっと納まるのを見たからである。
 朱雀門の前で田村麻呂に斬られた赤樫の顔が、阿弖流為の脳裡で赤く爆じけた。
 田村麻呂は尋常でない剣の達者だ。自分の放った矢など、造作なく叩き落してしまうと思った。
 剛をそなえながら軟、阿弖流為は準縄で計れない田村麻呂の人柄に、圧倒される自分を感じた。
 あれほどの武技を持ち、どうして寡勢の自分たちを襲わないのか。従う手勢も、一騎当千の強者ぞろいのはずだ。疑問がまた湧いてきた。
 田村麻呂の鋭い剣の一閃は、自分に何かを語りかけている。
「阿弖流為どの‼」
「おお――」
 二人は川をはさんで叫び合った。
「おぬしはどこまでもわれらに敵対されるおつもりか。もはや戦の勝負は目に見えてござる。帰順されてはいかがじゃ。この田村麻呂、決して悪いようには計らわぬ」
 音吐朗々と呼びかけてきた。
 敵に対する声ではない。知己に呼びかける田村麻呂の調子に、阿弖流為は、相手が自分の考えた通りの人物であることをひしひしと感じた。
 この人柄で説かれたら、去就に迷う者はひとたまりもなく彼の足許に身を投じるだろう。
「かたじけないすすめだが、やすやすと承知するわけにはいかん。ぬしがわしの立場に立てば、自ずと明らかであろう。この日高見国はわしらの土地。願わくば兵をまとめ、退いてほしいものじゃ。それがかなわぬなら、わしはいつまでもぬし達と戦をまじえよう」
 阿弖流為は敵への憎悪を鈍磨させていた。
 不思議に明るい声で答えた。
「おぬしの返答、至極もっともじゃ。しかし、わしはおぬしが帰順する気になるまで、気長に兵を動かす。最後までわしは諦めはせぬ。されば、今日のところはこのまま別れよう」
「わしらを討ち取らぬのか‼」
「討とうとは思わぬ。またまみえようぞ。さらばじゃ――」
 田村麻呂は視線を阿弖流為に据えたまま、背後の精鋭に手で合図した。敵に備えながら兵馬は整然と後退する。阿弖流為の反撃を慎重に警戒しているのである。
 草の中に彼らの姿が没したとき、阿弖流為は冷たいものが背筋を這うのを感じた。田村麻呂は容易ならぬ相手だ。みじめな敗北感が、啾々と沸きあがってきた。

 いや、この状況でアテルイが覚えるのは決して「みじめな敗北感」なんかじゃないと思うけどな。むしろ、男が男に出会った喜び……。ともあれ、こんな痺れるようなシーンを鈴木亮平と松山ケンイチのW主演で、見たい! 現状、最短で2029年には可能なんだが……実は、この企画には一つネックがあってね。それは、主人公の2人がどっちも日本人じゃないこと。アテルイは蝦夷の族長なんだから言うまでもないとして、坂上田村麻呂も氏族としては諸蕃に当たるとされている。で、諸蕃というのは何かというと――「古代日本における高句麗、百済、新羅など朝鮮諸国に対する総称」(コトバンク)。要は朝鮮半島の出身者ということ。はたして今の日本で朝鮮半島の出身者と蝦夷の族長を主人公とするドラマが受け容れられるものやら……と、結局はまたこういう穏当ならざる方向へと話が転がって行くことになっていて……。



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